スペックだけではない物件価値の見いだし方

こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。

物件価値とブランド力を高める周辺環境リサーチでは、まち歩き調査や手描きマップを通じて街の魅力を物件価値につなげています。

その一環でセミナーも開催していますが、セミナー内で必ずみなさまにお聞きする質問に「物件の魅力はなんですか?」という質問があります。

よくいただく答えとしては

  • 新築や築浅
  • 宅配ボックスがある
  • 無料WI-FIがついている
  • 駅まで近い

などです。部屋探しをする時に条件としてチェックする項目でもありますね。

さて、この項目をよく見ていただくとすべてスペック、つまり物件の機能的価値であることが分かりますでしょうか?「機能が優れていること」は物件価値のひとつではありますが、ただ機能や条件だけで住まいを選ぶか?といわれるとそうでもない人が多いはずです。

そこでここで改めて考えたいのは物件の魅力とは機能的価値だけなのか?ということです。

ちなみに魅力とは「近すぎると見えにくくなり、興味をもたないと見えないもの、人によって魅力になったりならなかったりするもの」とわたしは定義しています。ですから機能以外の部分にも魅力といわれるものがあり、これこそマイソク(不動産の広告チラシ)だけでは伝わりきれない部分でもあります。

例えば

  • 物件周りに、つつじやあじさいなど季節にあわせて咲く花を植えている
  • お掃除をしてくれる人がいつもにこにこして感じがいい
  • 晴れていれば窓から富士山が見える
  • 目の前に建物がないので、月がぽっかりきれいに見える

など。機能とはまったく関係がありませんが、人によっては素敵だな~いいな~と感じるもの。日々の暮らしを豊かにしてくれるもの。これこそ魅力になりえるもので、精神的な付加価値です。感覚的価値、情緒的価値という言葉でも言いあらわせられると思いますが、ともすると切り捨てられやすい要素ではないでしょうか。

例えば、条件(スペック)だけで付きあう人を選ばないように、住まいだって条件やスペックのような「機能的価値」だけはない上記のような魅力(精神的付加価値)によって、きっと物件を選んだり住み続けたりするものですよね。

そう考えると、精神的な付加価値こそ、住み心地に大きく影響しているともいえるかもしれません

この魅力をしっかり発掘しうまく表現できれば

  • 自分にとってここは住みやすい
  • 他にもいいところはたくさんあるだろうけど、私はここが好き!

という親近感や愛着をもっていただくことにつながり、やがてその人にとって替えのきかない絶対的価値になっていくものです。

機能的価値+精神的な付加価値=絶対的価値

ということです。

ただ、この精神的付加価値は言葉にしにくく表現もしにくい。ともすると自然がある・公園があるなどという平たい言葉になってしまいがちで、付加価値がうまく伝わりにくいのが難点です

またあまりに当たり前に見ている風景の中にあるため、気がつかないこともあるものです。

だからこそプロの手を借りていただきたい。私たちの長年のスキルを物件価値アップに活かしていただきたいのです。

私たちはこの言語化しにくく平たい表現になりがちな物件の魅力、つまり精神的付加価値を手描きマップをはじめとしたさまざまなコンテンツで入居検討者に届けるということを得意としています。

長年培った観察眼を用いたまち歩き調査で、物件と街の魅力を発掘し物件の価値アップをバックアップすることで、入居者と大家さんが互いに共感する出会いをしていただくことが、日々の人々の心身の健やかさにつながると考え活動しております。

遊び心があり機能的価値も精神的付加価値も伝わる手描きマップやコンテンツにピンときましたらお気軽にご連絡ください。

>>物件価値アップの周辺環境リサーチについてはこちらをご覧ください



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