猫背は良い悪いではなく、あなたに合っているかです。

猫背=悪い事。ちゃんとしなくてはいけないと思っていませんか?

こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。

もちろん姿勢が良い方が身体としてはいい面がありますし、姿勢が精神や印象にあたえる影響も決して侮れません。

しかし猫背そのものも、その人の状態や心情を表しているといえ、なにがなんでもダメ!ということではないと私は思っています。 極端なことを言えば、「猫背が良い悪いではなく、その姿がその人に合っているか」ということです。

本日はこの猫背について、読み解いてまいります。

この内容は音声ブログvoicy、または下記の音声からお聞き頂けます。

【なぜ猫背になるのか】

まずなぜ猫背になるのかということについて話します。これは一言でいえば生活の癖です。例えばイスと机があっていなくて丸まりやすい、肩が前にはいっているなどの生活習慣が続くことで、前に丸まる筋肉の癖がそのままになったものが猫背です。

そのため、この丸まった筋肉の癖をとるためにストレッチや体操をこれまでもお伝えしてきました。

これとは別に、猫背という身体の癖をもつ方の思考の癖として「思考が内向きに深めやすく、自分の世界観を大切にしていて、その世界観の中で生きることに満足度や幸福感をを感じる」という傾向があります。

あくまで私の経験上ではありますが、思考が内に向きになるほど猫背になり、猫背になるほど自分の世界が深くなりより濃縮になり、そこからある日突然世に強烈な美しさを放つと感じています。

【猫背になることによるメリットと使い分け】

●猫背のメリット

猫背は「身体に負担をかけるか、かけないか」という意味では残念ながら負担をかけます。またずっと猫背で居続けることによって身体に症状がでることもあるかもしれません。

しかし猫背には外界の情報をシャットアウトして自分の考えや思考に没頭できるというメリットがあります。自分の世界を存分に作り上げ深く濃縮させ醸成させてくれる身体の形なのです。精神的にみると、落ち込みやすく感情がネガティブになりやすい面もありますが、そのネガティブな影の部分も、光にしていくという時がずっと自分の世界を作り上げた先にあるとも言えます。

このように猫背になって思いっきり創作活動や自分の世界観をつくりあげたら、今度は背筋を伸ばして外を視線をあげて歩く時もつくる。こうすることで自分の世界観を外観に広げていくフェーズにはいれる。自分が存分に作った世界を外に広げていくこうという心持になれる。そのように姿勢を使い分けると良いでしょう。

●姿勢は自然に変わる。猫背だからこそ伝わるものがある

また職業や話す相手によっても姿勢は自然に変わるものです。たとえば心理カウンセリングの先生が、すこぶる姿勢が良く堂々としすぎていると、逆に威圧感を感じてしまい話がしにくいと感じませんか。やや前のめりになって話を聞く姿勢になっていた方が、悩みや相談を打ち明ける方としてはしやすいものです。

このようにTPOや相手の状況にあわせて、姿勢というものは変わるもの。むしろ心が寄り添えば自然と猫背になるかもしれません。ですから何が何でも姿勢よく堂々と!ということが正解でもないと思います。

【最後に】

例えば365日毎食身体にいいものだけを選んで食べ続けなさい!身体にいいんだから!と言われてもそれはできません。カップラーメンやお菓子も食べたいものだし、それぞれ趣味嗜好があります。

姿勢も同じです。強制されるものではありません。

身体は、姿勢はその方の生きてきた選択の結果であり趣味嗜好をも映しだし表現したものでもあるからです。だからこそ使いわけです。猫背が似合う人、雰囲気にあう方。姿勢を良くすると独特の雰囲気が失われてしてしまうような方もいます。

圧倒的な自分の美意識で生きている方こそ、身体は自分らしさの表現でもあります。一般的なこうすべき、こうしないと悪いに捕らわれない、あなたの姿を見つけて頂きたいと思います。

もちろん、姿勢を良くしたいと思ったり、姿勢の使い分けをしたいと思ったら歩き方診断をはじめお気軽に篠田までお問合せください。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。



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