ヒールでの魅力的な歩き方/スニーカーとの違いとは

「いつもはスニーカーだけれど、就職活動をするときにはヒールも履く。」「参観日や子どもの面接ではヒールを履く。」そんな時にヒールでどのように美しく歩けば良いのか、ふと疑問に思うことはありませんか?また、ヒールを美しく履きこなしたいけれど、スニーカーの歩き方と同じでいいのかなど。

●95%同じ、ただし着地の仕方が違う

スニーカーやフラットシューズと、ヒール・パンプスの歩き方の違いは「かかとから着地するか、つま先から着地するか」です。詳しく言いますと、スニーカーや4,5センチ以下のヒールであればかかと着地で良いでしょう。6センチ以上のヒールはつま先着地ということになります。

実際にはヒールの形状により5センチ以下でもつま先から着地した方が楽な場合もあります。 しかし基本的にはこの差が歩き方の差となります。

●なぜヒールの場合はつま先着地なのか

なぜヒール、しかも高いヒールはつま先着地なのでしょうか。それは、高いヒールでかかとから着地しようとするとバランスが取れないうえに滑るから。そしてその方が足が長く見えるからです。ただ見た目からは「つま先から着地」しているように見えません。ヒールもあわせた靴裏全面がいっぺんに着地しているように見えるはずです。

仮に透明なヒール靴を履いているとしその姿を横からみると、つま先立ちしている状態といえます。歩く時にはさらに足首やつま先をピンと伸ばすことで、ヒールの高さも含めた靴裏全体で着地ができるのです。

このつま先歩きにより、ヒールの高さに加えてより脚が長く見える、これはヒールの特権ですね。

●スニーカーが履ければヒールは簡単?

かかと着地かつま先着地かというだけであればヒールでの歩き方は簡単そうと感じるかもしれません。しかしヒールは簡単に言えば常につま先立ちで立ち続ける、歩き続けるということ。靴のヒール部分には体重をかけないつもりで立ち歩くというのが基本です。そうなるとバランスもとりにくいですしきつそうですよね。

実際レッスンでも、スニーカーや素足の時からヒールになった瞬間「ヒールではバランスが取れなくて歩けない」「立つのもままならない」という方が続出します。 ヒールの高さに関わらず(つまり、3,4センチでも) 、良い姿勢や良い歩き方で歩こうとするほど「ヒールを美しく履きこなすのは難しい」と感じるもの。実際スニーカーよりも難しく、無理に履こうとすれば、

  • ヒザの間があいたり、歩くたびにヒザが曲がる、おかしな歩き方
  • 猫背や首が前にでるなどの悪い姿勢
  • 足を引きずるように歩くなどの歩き癖がつく、変な歩き方になる
  • ヒールを履くと足が疲れる、足が痛い

など、知らず知らずのうちに、とても残念ですがおかしな歩き方や体に負担になっていることも多いもの。特に歩き癖は自分では気がつかないし周りも指摘しにくいのが、また難しいところです。

●でもヒールを履きたい、どうする?

まずヒールを美しく履きこなしたいと思ったら体幹・脚力を強化することから始めましょう。歩くことは片足立ちの連続です。ヒールの場合、極端にいえばつま先片足立ちで歩くということになりますから、とにかく体を支えられる体幹・脚力をつける。

  • 片足立ちを一分間キープできるようになる
  • 両足のかかととピッタリとくっつけて、そのままつま先立ちができるようになる

ここからスタートしてみませんか。特に2つめは足を上げてつま先立ちになる際にかかとが離れやすいもの。おなかに力をいれて楽々できるまでトライしてみましょう。

スニーカーで歩く時にも、しっかり足裏を使い快活で良い歩き方をする。ヒールの歩きの基本はスニーカーでしっかりよく歩けることです。

今の姿とずいぶん違うので、とても恥ずかしいのですがこちらの動画も参考になりますのでご覧ください。↓

●最後に

ヒールが美しく履きこなせるようになると、靴選びの選択も広がり楽しみが増します。もちろん、自分の足に合ったヒールを探すのは誰にとっても一苦労ですが、それでもヒールでの良い歩き方を知っているか知らないかで選ぶ靴が変わります。

靴選びから歩き方まで、歩くに関するお悩みを解消して、もっと快活に楽しく歩けば、きっと毎日がもっと楽しくなりますよ!もっと人との出会いやつながり新しい発見もあるはずです。



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