単身者もファミリーも。歩くことを通じてできる防災とは

2021年3月11日で東日本大震災から10年が経過します。この10年の間には台風による水害なども含め多くの災害に襲われています。いざという時の為に日頃できることのひとつとして「防災ウォーク」という取り組みがあることをご存じでしょうか?

特にいざという時に自分の足で歩けるか、その気力体力があるかはとても大切であることは言うまでもありません。ここでは、私が過去に関わってきた防災カフェなどの経験や私が実際に行っていることをおりまぜ、歩きという観点からできる防災をお伝えしてまいります。

音声でもお聞きいただけます↓

<歩きの観点からできる防災>

●職場から自宅まで歩く

職場から自宅までの地図を見て歩いておくこと、経路や距離を把握し歩くことは防災訓練の一環として行っておいて損はありません。

例えば皇居を起点として横浜や大宮は約30キロ圏内になります。また約100キロとでは以下になります。

  • 熱海駅:105キロ おおむね下り
  • 宇都宮駅:105キロ おおむね上り
  • 高崎駅:104キロ  おおむね上り
  • 勝浦駅:100キロ  上り下りあり、アップダウン多し

100キロというと驚いてしまうかもしれません。通常の状態(水分や食べ物の補給がしっかりでき休憩もとれる状態)でかつ、足元の装備をしっかりした状態でしたら100キロは24時間以内で歩くことができるでしょう。健脚であれば21、22時間といったところです。ただ、ふだん歩かない方がいきなり長距離を歩くことはできませんし、足元の装備が不十分では長く歩くことはできません。

少なくても職場に歩きやすい靴を置いておく「置き靴」しておくことをおススメします。 また職場から自宅までが何キロ、通常であれば何時間で歩けるのかを把握して歩いておくことは、万が一帰宅難民になった時に「帰宅するか・しないか」の判断材料になるはずです。避難場所までの道のりを確認しておくこともしておきましょう。

●目印、方角を調べておく、知っておく

前項の「職場から自宅まで歩く」に通じますが、地図を見て方角や住所が分かるものや目印を見つけておくこと、さらに日々の歩きで実際に見つけておくことも役に立ちます。例えば、自動販売機にはその場の住所が記載されています。(されていないものもあります。)電柱にもあります。今どこにいるかを把握できることで精神的な安心が生まれますし、地理・智頭が分かれば到着時間の推測ができます。また、ルート上にある小学校、公園など一時避難所になりうる場所も特にチェックしておきましょう。

これは少し慣れが必要になるかもしれませんが、腕時計で方角を計ることができます。短針を太陽に向けた時、12時の方向と短針の間が南になるというものです。自然から地理を読み解くことができると、むやみに動かず済みます。

●もう一歩先の備えとしてやっておくとよいこと

ここでは実際に私が関わってきた防災カフェの話の中から、役に立つと思ったことをシェア致します。

  • 避難所のどこに避難するかまで家族で決めておく:広域避難所に避難してもすぐに家族に会えるとは限りません。広すぎて見つからないのです。事前に広域避難所に指定されている公園や場所に家族で歩く「防災ウォーク」を行い「この木の下で会おう」など具体的な目印を決めておくこと。毎年一回は目印を確認すると良いですね。
  • 靴をベットルームに用意しておく:これは2階に寝室があり、1階の玄関まで階段で下らなくてはいけないといったお宅でのことです。地震あとに玄関前にものが散乱し玄関からでれず2階から飛び降りたそうです。その後から寝室に外履きを置くようになったとのこと。がれきの中を歩く時にもスリッパは心もとないもの。靴があることで避難所までもしっかり歩くことができますね。

いかがでしたか?おおむね1時間半で約一万歩、7キロ程度歩くことができます。7キロを余裕で歩くことができれば、それなりの自信になるはずです。日頃から歩く力を身につけることは毎日も非常時も自分の身を見守ることに繋がります。長距離歩ける力を日頃からつけておくこと、日々歩いておくこと、これが最も日々淡々とできる防災対策です。



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