こんにちわ、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。
階段で足を踏み外しそうになったことはありませんか? なかには階段を上るときに段に足がかかっておらず、そのまま転倒しそうになる方も。階段は下りが危険と言われますが上りにも危険は潜んでいます。
一方で、ふだんの生活で足腰を鍛えるなら階段はとてもいいトレーニングツールになります。例えばウォーキングでは、歩幅、スピード、階段・坂道により強度をあげることができるので階段はぜひ使いたいもの。
そこで本日は、
- 階段の上り下りで足を踏み外しそうになる
- せっかくなら階段をトレーニングにしたい
という方に特にお役に立ちますようブログを綴ってまいります。音声でも配信しておりますので、音声で聞きたい方は下記のファイル、またはこちらをどうぞ。
【トレーニングにもなる安全な階段の上り方】
階段はひざを曲げたり伸ばしたりするスクワットのようなものです。 うまい体の使い方をすればトレーニングになり、そうでなければ負担がかかります。体をうまく使いながら安全に階段を上るポイントを3つお話しします。
●お尻であがる
階段をのぼるというと前にだした足で体を前に移動させるというイメージがあるかもしれません。しかし体の使い方としては後ろの足、お尻で体を下から押し上げる使い方をおススメします。
これはトレーニングという面でも、美しい・かっこいいという美容面でも同じです。お尻を後ろから押されているつもりで後ろ足で体を前にのせましょう。ヒップアップにもなりますよ!
●足裏全体を着地する
駅などで階段を上る人を見ると、ほとんどの人がつま先か、せいぜい土踏まずまでを段にひっかけて上っています。確かに、足を大きく動かさずに済むので体を使わなくていい省エネ・効率的な上り方です。しかしこれこそ階段を踏み外しそうになる大きな原因でもあります。
階段をトレーニングにする、安全に上るという意味では、「かかとまですべてを段に着地させる」ことが重要です。足裏全体を着地させて、体の土台をしっかり安定させてから次の一歩を出します。
●姿勢を良くする
前傾姿勢、つまりうつむき加減で歩くと足が上がりにくく、つま先が段に引っかかるということもあります。足が上がりにくいのは筋力の低下もありますが姿勢を良くして足を上げるという階段の上りこそ、トレーニングになります。毎日のことから筋肉を鍛えましょう。
【特に40代以降が踏み外しやすい原因】
そもそもなぜ踏み外すのでしょうか。つま先で上る癖はなぜつくのでしょうか。主なものを3つ挙げています。
●筋力・筋肉の低下
特に40代50代は、心と体のターニングポイント。「自分が思ったように体が動かなくなってきている」ということに気が つかない、気がつきたくない年齢です。運動やスポーツをしていなければ、日常生活は普通に送れているようでも、知らず知らずのうちに筋肉は衰える一方。これが思わぬ踏み外しにつながっているかもしれません。
つま先上りは、足を上げ切らなくてもよい省エネの歩きです。そのためいつの間にかつま先で上っていることがあります。
●脳機能の低下
特に40代以降の中高年になってくると脳の認知機能が低下し複数のことを同時にこなしにくくなってきます。そのため考え事をしていると体が思うように動かず足がふわりと浮き後ろに倒れそうになったり踏み外すこともあります。 例えば
- 鍋を火にかけたまま忘れてしまった
- 買い物行ったけれど何を買うか忘れた
- 思ったものと違うものを買っていた
などということが増えた場合は脳の認知機能が低下しているかもしれません。認知機能とは空間認識能力なども含まれ階段の高さがどのくらいあるのかを判断するということもその一部です。
●ヒールを履いている
特にヒールを履いている人はつま先歩きになりやすいもの。つま先歩きは、印象的に軽快に見えるという良さもありますが、ヒールというだけでも足が疲れて段の高さに足が上がらないこともあります。
【最後に】
私もふと階段を踏み外しそうになったり、ステイホームから外にでて歩くと何もないところでつまづくこともあります。あれ・・私大丈夫かな?と思うことも。しかし階段をトレーニングにして意識的にあがるようになってからは下半身が安定し、頭がハッキリスッキリしている!
改めて、毎日の階段を安全かつトレーニングにできれば体も脳も鍛えられ、わざわざ何か時間やお金をかける必要がありません。特に40代50代以降になれば、姿勢や歩くという体の使い方を見つめ直すことで、疲れにくく集中力も増すことが実感できるはず。
これから先やりたいことをやれる人生への一歩。歩き方診断もぜひこれからの人生のためにお役立てください。 ふだんの歩き方には、筋肉・筋力だけではなく脳機能の状態や心理状態、生活の癖もでますので歩き方から思わぬ発見もありますよ!
安全・安心、そして美しくかっこよく!階段も人生も上っていきましょう!