こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。オンラインウォーキングスクールを運営しています。
散歩とウォーキングの違い、あなたはハッキリ答えられますか?速度?距離?歩数?服装?う~ん、なんだか境界線がハッキリしませんよね。
実際、「散歩とウォーキングはどう違うのですか。」「散歩では効果がありませんか。」これはとても良く頂く質問です。散歩とウォーキングの違うとはなんでしょうか。 今日は私なりにこの「散歩とウォーキングの違い」問題について綴ってまいります。
またこちらの動画もご参考になります。
またこの内容は音声ブログvoicy、または下記の音声からもお聞き頂けます。
【散歩とウォーキングの違いとは】
一般的に「ウォーキング」という言葉は、しっかり腕を振って距離や歩幅を意識して歩くものという文脈で使われることが多いと思いますので、その前提で話を進めます。この場合、「散歩」と「ウォーキング」を私は以下のように整理しています。
- 散歩:外をゆっくりした速度で歩くこと。主に血流促進、気分転換、五感を磨く、リラックス、二人以上で歩けばコミュニケーションの増加など。 (フリーウォーク)
- ウォーキング:レースウォーキングから競技性を排除しエクササイズに仕立てた歩きのこと。スピード、歩幅、姿勢など体の使い方に留意して歩くことで、身体的な健康増進をはかる。 ( フィットネスウォーキング)
基本的には、日常的に溶け込んだ歩きをおこなうことが健康増進のためのウォーキングの基本になります。ですから散歩もウォーキングの一部です。しかし一般的にはウォーキングという言葉が「歩く」という意味と「 しっかり腕を振って距離や歩幅を意識して歩くもの 」というフィットネスウォーキングとしての意味、または美しく歩くなど様々な意味も持ち合わせるのでややこしいですね。
【ウォーキングには種類がある】
少し余談ですが、ウォーキングには種類があります。例えば、先ほどの日常の中で行っている散歩などの「フリーウォーク」、身体の使い方を意識した「フィットネスウォーク」。他にも 競技として行われる「レースウォーキング」や 専用のスティックやポールを使って歩く「ノルディック ウォーキング 」「ポールウォーキング」、速度を変えて歩く「インターバル速歩」他にもまだまだあります。
フリーウォークの中には、日常の通勤・通学という歩きも含まれますし、まち歩きも入るでしょう。 レースウォーキングから派生したエクササイズととしてのフィットネスウォークをより細分化し、強度や歩き方を工夫したものが、 ノルディック ウォーキング やポールウォーキング、インターバル速歩といえるかもしれません。
さらに見る軸を変えると、糖尿病予防や改善・血圧改善を積極的に行う目的のヘルスウォーキング、里山や山登りなど歩くことでよりアクティブに自然と混じり楽しむアクティブウォーキング、モデルが洋服を美しく見せるためのモデルウォーキングなど、目的に応じていかようにも切り口があります。
【歩くことの効果はどれでも得られる】
以上のように種類はたくさんあるわけですが、「歩く」ということそのものが持つ効果はどのウォーキングでも得ることができます。歩くことの効果とは、こちらにも記載していますのでお読みいただきたいのですが、抜粋しますと「 冷え性の克服、心臓や骨の強化、美肌・美脚効果、脂質異常症・動脈硬化・糖尿病の改善などの身体的効果。 脳の働きが良くなる、幸福感や快感・やる気を高める、リラックス効果、気分転換、ストレス解消などの心的効果」などです。
どの歩きでも歩くことの効果そのものは得られます。ただ、目的に応じてより高い効果を得たいならばその目的に応じた、〇〇ウォーキングを選び使うのが良いでしょう。
【最後に】
散歩のよさは、緑や四季の移ろいを感じ、時には誰かと話しながら景色に目をやり五感を使いながら歩くことで、自然に歩くことを楽しむことができます。一緒に歩けば仲良くなれたり相手を知ることもできる、良いコミュニケーションツールと私は思います。
また、エクササイズとしてのウォーキングは、歩くことをトレーニングにしてくれるのでダイエットやスタイルの維持など、よりありたい自分に導いてくれるというメリットもあります。実際、良い体の使い方をできるようになると他の運動もうまくできるようになりますし。
以上、「散歩では効果がない!」「正しくウォーキングをしないと効果がない!」ということではない、ということはお分かり頂けたと思います。ただ目的がありその目的に応じて効果的な歩き方を知りたい!ということであれば、講座スケジュールなどをご確認の上どうぞご相談ください。おひとりおひとりウォーキングの処方箋は違います。
自分やライフスタイルにあった歩きや体の使い方を知れば、思いがけない歩きの効果を得ることができ、どんどんやる気と変化が生まれ、きっともっと人生が明るくなるはず。そんなイキイキした人生を心から応援しております!