子供達たちが笑顔で遊び楽しんでいる姿は、本当に心が癒され心温まる時間ですね。
今日はこれまで姿勢教育講演で、多くの小中高校に伺った時の話を踏まえて子供の運動不足や今の子供たちの体力に関して綴ってまいりますね。
●現場感として子供の体力低下
子どもの体力については文部科学省による継続的な調査がされており、発表の折にはニュースにもなるので「子供の体力が落ちている」というざっくりとした情報はみなさんも聞いたことがあるかもしれません。
私自身が各学校様でお話をお聞きすると
- 前ならえでじっとしていられない。腕を上げ続けられない。
- 椅子に座っても机に突っ伏している、身体を支えていられない。
- 何もないところでつまづきケガをする
- 長い距離を歩いたり、同じ姿勢を続けていられない
などのお話を聞く事もあります。
実際に教室で子供たちの勉強姿を拝見すると、
- おじさん座りで、足を前に投げ出している
- 顎があがっていたり、顎が前にでてぼーとしている
ということもありました。もちろんすべての子供たちがそうではありませんが、仕事柄やはり姿勢が悪い子供には目が行きます。
●地域差、環境差?
これはあくまで私見ですが、子供の運動不足・体力低下には地域差があるように私には感じました。
例えば、高層マンションばかりの地区では、一度部屋に戻るとわざわざ公園などで遊ぼうと外に出てくることが少なく運動や歩き機会自体が少なくなります。
また高層マンションの地区は、道が整備され平坦な道のりであることが多いものです。
一方で例えば下町や地方と言われる地域では、家も一戸建てや道が古いためデコボコ道だったり、学校と家までの距離があり途中にある公園などで遊びながら帰宅するということもあるかもしれません。
実際にはすべてがこの通りとは思いませんが、よく言われる「最近の子はゲームばかりしているから体力が落ちる」というのとはまた違った角度で見るとこのようなことが言えると思います。
●子供の運動不足は、一生に影響を与える
子供の頃に養った体力はその人の生涯体力となり、大人になってからの体力差に繋がってきます。
例えば、「歩く」という機能を習得にするのにおおよそ6、7年かかると思って頂くのが良いでしょう。ここでしっかり歩いておくことで、何もない所でつまづいたりこけ易い、けがをしやすい、すぐ疲れるということを予防することができます。
また姿勢や歩き方の観点でいえば、これらは筋肉を使いますし、何より「姿勢を良くしよう」「歩きを整えよう」と自分を律する力が必要です。
この律する力が筋力・体力の向上につながると共に、精神的な自律につながります。
そのような意味で、姿勢教育講演や身体コーチング講座では「いただきます」「ごちそうさま」の時だけは姿勢を良くしてみる等、心を姿勢という形に現わして頂くこともお伝えしています。24時間365日でなくてもよいのです、この一瞬でも律する、身体を自分の意志で律することで身体と心を鍛えているんですね。
これにより、自分の身体を心を自分でコントロールすることを知り、大人になってから感情のコントロールや精神的な自律をすることができるようになります。
親が望むのは、いつでも子供の幸せ、愛しい子供たちがいい人生を送ってほしいという願い、自分なし得なかったことを子供に託しよりよい生き方をしてほしいという願い。
その為に、子供の体力やそこに繋がる姿勢や歩き方も影響していることを知って頂けたら嬉しいですね!