40代50代からやってくる能力のピークとは

こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。

人間の能力のピークは年齢ごとに違う」という話をきいたことがありますか。一般的には若い時の方が計算能力も記憶力もあると思いがちです。しかしすべての能力が歳を重ねると衰えるというわけではない、という研究がだされています。※1

これは中高年世代には勇気づけられる嬉しい研究ですよね。

この研究によると、歳を重ねたからこそ最もピークがやってくる能力もあるそうです。今回は研究結果と私の視点からウォーキングと絡めてつづっていきます。

この内容は音声ブログVoicy、または下記の音声からお聞き頂けます。

【20代~30代に迎える能力のピーク】

●18歳 前後「総合的な情報処理能力」「記憶力」

情報処理能力は18歳でピークを迎えます。この研究結果を逆手に取るわけではありませんが、30代40代以上になって「あ、忘れてた!」ということがあっても仕方がないかもしれません。


●22歳「名前を記憶する能力」

一度お会いしたのに名前を忘れてしまって、でも名前を聞けなくてそのまま・・という経験はありませんか?私はあります。

考えてみれば22歳で名前を記憶する能力がピークを迎えているのですから、それ以降は名前を覚えられなくても仕方ない、と良い解釈をしてしまいましょう。


●32歳 前後「顔を認識する能力」

「アイドルの顔がすべて同じに見える」「全部同じグループに見える」ということがあればピークを過ぎていますので、分からなくて当たり前とあきらめましょう。

【40代~60代に迎える能力のピーク】

さて40代以降からピークを迎える能力もあります。

●43歳前後「集中力」

まず43歳が「集中力」のピークです。40代は不惑の年ともいわれますが、ウォーキングや体づくりの観点からも40代は最も充実したころであり、身体的にも心的にもやる気も満ち満ちているころととらえています。ただ、ここから自分をどうメンテナンスするかケアしていくかが50代60代、先は100歳までを左右します。

おおよそ50歳で身体的能力がピーク時の25%ダウンしていくと言われていますから、そのような意味でも40歳はその手前の大きな山場、ひとつの分岐点になるといえます。


●48歳「感情認知能力」

48歳になると「感情認知能力」がピークを迎えます。「人間関係は苦手」と思い込まず、感情認知能力が高まっているんだからコミュニケーションで生かしてみよう!という能動的な姿勢で活用することは、中年世代にとってささやかながらいいチャレンジになります。人間関係が充実し人間的魅力がより高まりモテてしまうかも!?あなたの魅力を際立つはずです。


●50歳前後 「基本的な計算能力」 「新しい情報を学び理解する能力」

50歳で「基本的な計算能力」が高まり、50歳前後で「新しい情報を学び理解する能力」がピークを迎えます。これは驚きますし嬉しいですね。この年代だからこその経験や知識や人脈に加えて、感情認知能力によって人間関係の構築もうまくなってきているので、総合的に今までの経験を活かしながら、より深い広い学びができるのでしょう。きっと学びが楽しいと思います。

ここで歩きの話になりますが、例えば以下のようなことは皆さんも経験がありませんか?

  • 今まで歴史に興味がなかったのに、歳を重ねるごとに興味がでたり
  • 修学旅行先、当時は面白くなかったのに、 歳を重ねるから足を運んだらこんなに楽しいのかと感じた

など。これはこれまでの経験が蓄積されたことで、物事を多角的に捉えられ、知的好奇心が高まっているからです。

特に私がおススメするのは、昔住んでいた街や道、勤めていた会社のあった街や道を歩くということです。これは回想療法といわれる、懐かしい昔を思い出すことで脳の認知機能を高める方法に近いと私は考えます。

散歩やまち歩きというと「楽しみ」という要素にフォーカスされやすいのですが、それだけではなく体や脳への効果もあります。まずはあなただけの過去・経験に基づいて歩いてみましょう。

●67歳前後 「語彙力」

これも納得感があります。お歳を重ねた方の言葉には言葉選びに特別なものや説得力があると個人的に思っています。独特の言葉の力は酸いも甘いも経験したからこそであり、私たちにインスピレーションを与えてくれます

【最後に】

私は仕事を通じて様々な地域にいきますが、色々な年代が入り混じって楽しむウォーキングはとても面白いものです。刺激があり発見があるからです。もしかしたら能力のピークや人生経験が違うからこその化学反応があるからもしれません。

あなたがもし「あのコミュニティ面白そうだけどどうしようかな・・」と迷っているとしたら、あなたがいくつであっても参加していることを私はおすすめします。ささやかでも行動することは、あなたの人生にとって有益でしかないからです。そしてあなたにも周りにも何かしら化学反応が起こる、喜ばれるはずです。

周りへの大きな影響を及ぼすためにも、自分の能力を生かすためにも積極的にいろいろなコミュニティに入ったり、新しい学びをして人生をより豊かに楽しんでいきましょう。

そうやってあなたが楽しく元気に挑戦し学ぶ姿が、周りに波及していくはずです。良い影響を周りに与えはずです。

大それたことでなくても、いきいきと元気に過ごすことが、周りと未来への社会貢献です。

だからこそこれからピークを迎える能力を存分に活用して楽しんでまいりましょう!

※1 <参照サイト> BUSINESS INSIDER JAPAN ビジネス インサイダー ジャパン https://www.businessinsider.jp/post-100550



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