こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。オンラインウォーキングスクールを運営しています。
- パソコンをしていると目の奥がひどく痛む
- 頭まで痛くなってくる
長時間のパソコンやスマホをしているとこのように感じることはありませんか。もしこの状態が続いているようならVDT症候群に近づいているかもしれません。
本日は、目だけではなく体にも精神的にも影響するVDT症候群についてつづってまいります。
音声でもお届けしています。こちらもどうぞ。(内容は少し違います)
【VDT症候群とは】
データ入力や長時間パソコンなどの液晶を見続けることで、目や心身に支障をきたす症状や状態のことです。ちなみにVDTとはV(ビジュアル)、D(ディスプレイ)、T(ターミナル)の頭文字をとったもので厚生労働省の安全衛生のキーワードにもなっています。
VDTという言葉を初めて聞いた方でも、
- オンラインミーティングが続くと肩や首がすごく凝る
- 目がすごく疲れてドライアイがすすんでいるように感じる
- 動いてもいないのにぐったりする
- 眠ろうとしても眠れない
- イライラする、落ち着きがない、急に怒り出す
ということが続いていれば、 あなたもVDT症候群になっているかもしれません。
また近年はスマホの使用頻度も増えており、VDT症候群は日常的に広まっている症状といえます。
【環境面での対策】
まず環境面のチェックをしてみましょう。
- ディスプレイが明るすぎる
- エアコンが効きすぎていて乾燥している、湿度が低い
- 体に合っていないイスや机のため姿勢が悪くなってしまう
- 体の大きさに比べて部屋が狭い
もしこのような環境になっていれば、ひとつでも改善することで体の状態が変わってくるかもしれません。
さてこの環境の中でも「体に合っていないイスや机のため姿勢が悪くなってしまう」についてピックアップします。イスと机が自分の体にあっているかは自分では分からないものです。人間工学的に良いイスを買ってもそのイスを体にあわせなければ宝の持ち腐れです。自分の体にあわせて調整することをお忘れなく。
私の経験上、特に背が低い方は、 人間工学的に良いイスやつくりのしっかりとしたイスに座るとき、背もたれまでお尻を引くとヒザがあがってしまいます。この場合は座面にブックエンドなどを置いて頂きお尻を背もたれより前に置くように調整することで足裏を着地させることができます。
それでも足の裏が付かない場合にはA4のコピー用紙などを置き、足元を堰堤させましょう。足元は脳の血流、集中力の観点で大切なポイントです。
【身体面での対策】
- 目のまわりの筋肉を良く動かす
- 体全体を動かす
- 長時間、同じ姿勢をしつづけない
これらはVDT症候群の予防・解消になります。目のまわりの筋肉は、目をぐるっと回す目の体操なども有効です。また毎日歩く中でできることとして、歩き始めて10分ほどたったら、空、特に雲に目を向けます。そのあと雲全体、空全体、景色全体を目でとらえるというように視界を広くして歩いてみてください。こうして目を意識的に広く使うと目がスッキリします。
また歩く時に腕を大きく後ろに振ると肩甲骨周りのコリが解消され血流もよくなります。何より歩くことにより、イライラや落ち着きのなさというVDT症候群の心的症状の緩和につなげることができます。
【まとめ】
仕事でパソコンを使う以上、VDT症候群は気にかけておきたいワードです。またプライベートでもスマホを使う機会も多い今、誰もが知らずしらずのうちに心身に影響を受けていることもあるでしょう。
環境面と身体面を整えることで、心的面を整える。このことで意外な体の症状や状態がいい方向に向くこともあるかもしれません。どうぞお試しくださいね。