●我慢してでもハイヒールは履きたいもの。
「オシャレは足元から」特に女性の靴はデザインも素材も豊富で選びたい放題です。例えばハイヒールに加えてウエッジソールや厚底靴、ブーティにミュールといったさまざまなタイプの靴を街を歩けば見つけることができます。しかし「オシャレは我慢」なんて言われるくらい痛みはオシャレにつきものです。そんな痛みを我慢して一生懸命ハイヒールばかり履いていると・・?
●あなたはヒール派フラットシューズ派?
もしいつもハイヒールやかかとの高い靴ばかりを履いているとしたら、フラットシューズやスニーカーが履きにくいと感じるかもしれません。もっと言えば「フラットシューズよりもヒールの方が歩くのが楽」と感じる人もいるでしょう。このような方の歩きを見ると「足を着地する時につま先から着地する」という特徴があります。しかしこの歩き、改善したい歩き方の1つなのです。
【つま先からしか着地できない場合】
・むくみやすい
・つまづきやすい、転倒しやすい
・足首をひねったり、ケガをしやすい
●足首は体のポンプの役割をしている。
素足で歩く場合、かかとから着地し最後はつま先側で蹴り出して歩いています。つまり足首をしっかり使い蹴り出して歩いているのです。しかし高いヒールを履きつづけていると、足首の前側が常にのび、後ろ側が縮むという状態のまま歩く事になるので、足首をしっかり使うことができません。ヒザ下までのブーツを履くと分かると思いますが、足首が固定されて歩きにくいですよね、ハイヒールもまさに同じ状態なのです。足首はリンパや血液を心臓に戻すポンプの役割をしていますから、足首をしっかり使えないということはリンパも血液も滞り、むくみやすい脚になるということになります。
●ハイヒールやオシャレな靴はこうして楽しむ。
オシャレはしたい、それはもちろんです。女性としてオシャレを楽しめることは人生の彩りになります。しかし我慢してハイヒールを履き続け、むくみやケガをするなんてことにもなりたくありません。
ですから私は週の半分ハイヒールを履き、残りの半分はフラットシューズやスニーカーを履くことをお勧めしています。
同じ靴、同じタイプの靴を履き続けるのではなく、さまざまなタイプの靴を履くのです。夏であればミュールやバックストラップだけではなく、スニーカーやフラットシューズを。冬のブーツも同じこと。足首をがっちり固めてしまうブーツでむくみやすい脚をつくらないように、注意しましょう。
またヒールが5センチ以下であれば、かかとから着地するように心がけ、足首をしっかり使いポンプとしての機能を果たすことで、歩きも脚も変わってきます。
ハイヒール以外のオシャレな靴も花盛り。むくまない、ケガをしにくい脚と歩きで快適なオシャレを楽しみましょう。
篠田洋江
健康ウォーキング指導士、姿勢教育指導士。ショーウインドウに映ったひどい猫背、がさつな歩き方の自分に愕然としたことから、歩き方や姿勢を学ぶ。21歳で患ったヘルニアも、悪い姿勢や高いヒールでの間違った歩きが原因だったと知り、現在はウォーキング教室やセミナー、コンテストファイナリストや読者モデルへの歩き方の指導など、のべ7000人以上の姿勢・歩き方を指導している。またウォーキングイベントも積極的に行い、歩くきっかけつくりやウォーキングから美しく健康になる習慣つくりにも取り組んでいる。
サイト:http://cowalking.jp