こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。オンラインウォーキングスクールを運営しています。
「姿勢を良くしよう、背筋を伸ばそう。と思うけれどもどうしても猫背になってしまう」ということはありませんか。
これは意思や意識の問題ではなく、実は人間の身体の構造上の理由などがありどんな人も背筋が伸ばしにくいものです。本日はどうして人は猫背になってしまうのか、背筋が伸ばしにくいのかについてつづってまいります。
音声メディアvoicy、またはこちらの音声でもお聞き頂けます↓
【猫背解消体操】
最初に猫背解消体操をお伝えします。この体操は
- 丸まった筋肉の癖をとり
- 背骨を柔軟性を高める
という体操です。
<猫背解消体操>
- 手のひらを上にむけ、お尻の後ろで組む
- 斜め下に引っ張りながら、肩甲骨同士をよせる
- 顎を上げて1,2,3秒キープして戻す
子どもからお歳を重ねた方までどなたにでもしていただけます。ただ肩甲骨をしっかり引き寄せることがポイント。首にいたみがある場合は後ろに倒さなくても問題ありません。
【身体構造上の問題】
●目が体の上部、しかも前についている
当たり前に思うかもしれませんが目が前についていることで、デスクワークや家事、読書などの趣味などはすべて前でやることになります。しかも 目と腕は離れていますので 少し下を向かないと手元の作業はできません。
●腕が少し前についている
腕は真横ではなく、やや体の前側についています。これは手元で作業をしやすくするため。人間の身体はよくできていますよね。手元で作業しようと思えばどうしても背中は丸まります。また日常でも腕を後ろにまわす機会は圧倒的に少ないはず。丸まる癖がついて当たり前です。
●足を前にだすと、骨盤は倒れる
座って足の裏を地面につけて姿勢を良くし、足を前にだしてみましょう。こうなると骨盤が倒れて腰が後ろに丸くなるのが分かると思います。本来腰はゆるやかに前側にそっているものですが、足が前にでると腰や腰当たりの背骨は後ろ側に膨らむのです。こうなればその上にあたる背中も丸くなったり首が前に出やすくなります。
以上の3つという人間の構造上の問題による背中の丸まりには、環境を整ることも有効です。こちらの記事も参考に。
【生活の癖、筋肉の癖、背骨の癖】
まず日常の生活では背中を丸める機会が圧倒的に多く背中をそらせる機会はほとんどありません。 背中をそらせる機会・・・例えば目薬をさしたりエプロンの紐を結ぶなどでしょうか。この丸まる機会が多く丸まった状態をそのままにしておくと、筋肉に丸まる癖がつき、「このほうが楽」と感じるようになってきます。
筋育の丸まる癖をそのままにしておくと、背骨の関節が柔軟性をなくし動かしにくくなります。
特に40代50代になると年齢的に、関節が動きにくくぎくしゃくしているもの。さらに柔軟性を維持するのが難しくなります。
ここで、冒頭の体操が役に立つというわけです。この体操は
- 丸まった筋肉の癖をとり
- 背骨を柔軟性を高める
という効果がありましたね。さらにストレッチを組み合わせることにより良い姿勢を維持しやすくなるはずです。
【まとめ】
人間の構造上、誰でも背中は丸くなりやすいもの。しかし環境を整え、身体的に整えることで丸まらない状態をつくるということはできるということです。
このブログを生かして、猫背になったなと思ったらリセット!快適な毎日に生かして頂ければ嬉しいです。
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