歩くのが好きすぎて、ウオーキング専門会社を立ち上げた篠田です。
私が「ウオーキング」「歩く」ことに出会ったきっかけ、それは10年以上前のOL時代。
バリバリのキャリアウーマンでも、特別優秀でグローバルなかっこいい仕事をしていたわけでもありません、今でいうIT関係会社の普通のよくいるOLです。
オシャレも、メイクもそれなりに好きで当時、自分としてはイケてる方だと思っていましたが、今思うとそれが飛び抜けて素敵だったかというとそうでもないような・・そんな平凡OLです。
さて冬になりかけた11月。
仕事でいった池袋から会社に帰ろうと西武百貨店の前を歩いていたときのことです。
ふと西武百貨店のやけに大きくて立派なショーウインドウに目をやった時、ビビっと電気が走りました。
眉間にしわを寄せて、
肌が乾燥してかさかさで、
いかにも戦闘服なスーツを着て
人ごみを邪魔だとばかりにかき分けて、
首が前にでて、猫背で
足をせかせか出して歩いている
女性の姿が見えたんです。
見た瞬間「こわい人」「会社にこういう人がいたら嫌だな」「いつもキレてそう」そんな風に感じた女性の姿。
そう、それが私だったんです。
でも一瞬気がつかなかった、自分だって気がつかなかったんです。厚かましくも自分ってもっと素敵だと思っていたから、「わ、おばさん」って思ったのが、まさか自分とは気がつかなかったんです。(いや〜お恥ずかしい。)
だからそのショーウインドウの女性がまぎれもなく”私”なんだと分かった瞬間、さーっと血の気が引いて「なにを自分は勘違いしていたんだろう」と、なんだか裸の王様のような気持ち。恥ずかしくていても立ってもいられなくなりました。
キレイじゃないとか、美しくないとか、イケてないとか、モテなさそうとかそういうことじゃなく、言葉にするなら
みすぼらしかった。
不満ばっかりで幸せじゃなさそう。
正直10年以上も立つと、その時の光景はちょっとうる覚えなんですが、あの時感じた「私って、こんなにみすぼらしいの?」という情けなさ、恥ずかしさ、くやしさはよくよく覚えています。
一瞬だけれど強烈な瞬間、あれはなんだったんでしょう。
その時が運命の分かれ道、起業して今にいたるスタートの瞬間です。