なぜ肩や首がこるのか/意外と知らないこる理由

こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。オンラインウォーキングスクールを運営しています。

「肩がこったなぁ」「首がこったなぁ」ということで仕事中に肩や首をもんだりしませんか?あまりにつらくてマッサージ店や整体にいくと楽になるものの、またしばらくすると方や首がこり、結局週に1,2回マッサージに通っているという方も多いのではないでしょうか。

本日のブログは

  • いくらマッサージにいっても、またすぐ方や首がこるという方
  • 肩や首がこらないためにはどうしたらいいか知りたい方

のお役にたてば嬉しく思います。

こちらは音声ブログvoicy、または下記の音声からお聞き頂けます。

【肩や首を軽くするストレッチ】

理論の前に、まず肩や首を軽くするストレッチをしましょう。

  • 右腕をまっすぐ前にだし、指先をさらに伸ばすつもりで身体から腕を引きだします。
  • そのまま天井を指先で触るように、大きく上に。そのまま真後ろまで回したら、今一度後ろに引いて脱力します。

コツと注意点は

  • 視線は指先を見続けること(首のストレッチでもある)
  • 息を吐きながら腕をまわすこと

となります。

【コリの4つのプロセス】

まず「こる」というのは硬くなる、固まるという意味でこれは筋肉で起こります。「あぁ~骨がこったなぁ」ということはありませんよね。それでは筋肉のコリを4つのプロセスを通じてお話してしていきます。


【1】筋肉の繊維が縮む

ぐっと力を入れた時、精神的に緊張した時や負荷がかかった時に筋肉は縮みます。例えば大事なプレゼンの前は息が浅くなり体がくっと硬くなります、これは精神的に緊張したからこそおこる反応です。

負荷がかかった時というのは、重い荷物をもちあげようとしたときに、力をいれようとしていなくても自然にはいります。このような時のことを指します。


【2】血行不良が起こる

【1】筋肉の繊維が縮んだ状態が続くとどうなるかというと、血行不良が起こります。縮んだ筋肉の繊維が血管を圧迫して、血液の流れを悪くするということです。

みなさんの筋肉の繊維の間には細い血管が通っています。血管と筋繊維が絡み合っているわけですが、筋肉の繊維が縮み続けることで、どんどん密な状態になり血管は柔らかいのでどんどん細くなっていき、結果、血管の中を流れている血液の流れが悪くなるというわけです。

いうなれば、水の流れているホースを上からぐっと足で踏みつけている状態と同じだと思ってください。


【3】筋肉が疲労する

1,2のプロセスの後に起こるのが筋肉の疲労です。なぜかというと、血管の中を流れる血液には、筋肉が動くことで使った老廃物を流したり栄養を運んだりという役割があります。その血液が流れてこないのですから、人間にたとえるならば、食事も水分もとらせてもらえずトイレにもいけず働き続けている状態と同じということになります。

これはもう、まっくろなブラック企業ですね。


【4】筋肉の繊維が縮んだままになる=こり

1~3が続くことでどうなるかというと、筋肉の繊維が縮んだままになります。ずっと働きづめで、もはや筋肉を元に戻す、ゆるめる力さえ残っていないのです。


まとめますと、筋肉の繊維が縮み血行不良が起こり、筋肉が疲労し元に戻る力もなくなった状態。 これこそ「こり」であり、だからこそ肩や首がこると、その部分は硬いものなのです。

このため、マッサージ屋さんにいってもんでもらうと楽になりますよね。これはなぜかというと縮まった筋肉が揉みほぐすことでゆるみ、血管の中に血液が流れはじめ、栄養が届き始めたので元の状態に戻るだけの力が筋肉にできて、もとのゆるんだ状態になるというわけです。おそらく血流が良くなるため、頭もスッキリするのではないでしょうか。

【なぜ筋肉が縮むのかをもう少し詳しく】

話を戻し、なぜ筋肉が縮むのかについて深堀して話をします。最初に3つ、 ぐっと力を入れた時や精神的に緊張した時や負荷がかかった時に筋肉は縮むと話をしました。

このうちの 「負荷がかかった時」というのが曲者で、これは意識していないうちにかかっているもので、意識しないうちに筋肉を縮めている原因で、その最たるものが猫背です。

ここで少し話が変わりますが、頭の重さは何キロくらいあると思いますか?

正解は体重の約10%。子どもと大人でやや違いますが約10%でボーリングのボールくらいだと思えば、たいてい合っています。体重50キロの人で約5キロということですね。誰もがこのボーリングのボールを身体の一番高いところに置いて生活しているわけです。

では猫背になった時、このボーリングのボール(頭)は前に突き出ているわけですが、ではこのボール、何が・誰が支えていますか?

正解は筋肉です。前に頭がでると主に僧帽筋と言われる首から肩・肩甲骨にかかってのびる筋肉が頭が落ちないように支えてくれているわけです。本来、身体の中で重さを支えられるのは骨だけです。筋肉には重さを支える機能はありません。しかし骨の上に頭がのっていないので、仕方なく筋肉が支えて、結果筋肉がこるのです。

よく良い姿勢は、首や肩がこらないと言われますが、まさに骨の上に頭がのることで筋肉に負荷をかけなくてよいということなのです。

【最後に】

以上、ストレッチ、そして筋肉がこる仕組み、良い姿勢が良いと言われる理由についてお話しきました。

冒頭でお伝えしたストレッチは、筋肉を大きく動かしほぐすものです。日頃の良い姿勢と合わせて行って頂くことで、筋肉への不要な負荷をさけることができ、とても効果的。忘れてしまうくらい肩や首が軽やかな日々を送ることができます。

また良い姿勢といっても、人によってそのからだの使い方は微妙に違います。自分の場合はどうかにご興味がございましたら、歩き方診断などサイトをのぞいてみてくださいね。

以上本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

どうぞ健やかな一日をお過ごしください。



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