思わず転びそうになった!の裏にある3つのリスク

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「思わず駅の階段でこけそうになった」「何もないところでつまづく」なんて経験ありませんか?

電車に乗り遅れそうで慌てたのかもしれませんし、考え事をしていたのかもしれません。

この「思わずこけそうになった」というのを適当にほっておくと、実際の「転倒」に繋がるということはよくあります。

「転倒」というと高齢者の方のもので、きっと脚力が落ちてきたんだろう・・と体力や筋肉のせいにしがちですが、それだけとも限りません。

「転倒」に隠された思わぬリスクをここでご紹介致します。

 

1.環境リスク

一般住宅でいえば、じゅうたんなどの些細な段差やベランダにでる為の段差です。また整理整頓されておらず物が散らかっていることもひとつのリスクです。階段ももちろん環境リスクに含まれますが、階段は誰もが注意して歩くことが多いものです。ですので「思わぬ転倒リスク」としては、「些細」で、他のことに気を取られやすい場所(洗濯干場、お風呂上がりのじゅうたん)が盲点となります。

 

2.身体的リスク

脚力の低下や運動機能の低下です。盲点という意味だと視力、たとえば片方の視力が落ちていて良く見えず(かといって、片目は見えるので見えていないことに気が付かず)、まっすぐ歩けなかったりすることもあります。どうしても転倒=脚力と思われがちですが、それだけではない全般的な機能や身体の状態も一度チェックしてみる事をお勧め致します。

 

3.病的リスク

ここでは脳梗塞、脳卒中、糖尿病疾患による足などの末梢神経系の麻痺などを指します。脳ドックを受けていますか?分かりやすい疾患がでていなくても、良くつまづくなぁ・・、走ろうとすると足がもつれるなぁ・・などあれば、チェックしてみましょう。

 

4.心的リスク

悩み事がある、いつもせわしなく頭の中がいっぱいという状態ではありませんか。物理的な目は外を見ていますが内側の目は見ていない、そんな状態で歩くと思わぬ店頭につながることがあります。

 

いかがでしたか?

 

これは自宅だけではなく職場の安全という意味でもたいへん重要です。

 

実際、安全大会などでは転倒リスクとして、上記のような話を踏まえて建設業を中心としたみなさまにお話しすることも良くあります。

 

モノの整理による環境リスクの低減だけではなく個々人の病的リスクもあることを踏まえ、個々人が健康診断を受けて日ごろの言動や変化を敏感に感じるコミュニケーションのある職場の雰囲気というのも、会社には大切なことかと思います。

>>安全大会や社内の健康リスク・健康管理などお気軽にお問合せください。

 



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