こんにちは、歩き方コンサルタントの篠田洋江です。オンラインウォーキングスクールを運営しています。
●もはや誰もが当たり前に感じている、目の疲れ
パソコンやスマフォが普及すると、一日中目を酷使してしまうのが現代人。テレビやパソコン、スマフォを一切見ずに仕事をするのはもう不可能なのかもしれません。そうなると出てくるのが目の疲れや痛み。夜になると目がショボショボ、最近新聞や雑誌が見にくい、細かい字が見えにくい等、あなたにもそんな経験ありませんか?もちろん年齢によるものもありますが、実は年齢やパソコンだけではない理由があるって知っていましたか?
●その理由は、「首猫背」
猫背には5種類があります。そのうちの1つが「首猫背」。簡単にいうと、首を前に突き出していて耳の穴が肩よりも前にでている姿勢です。「あ〜、自分も首猫背かも・・・」そんな風に思う人も多いでしょう、それほどよく見る猫背なのです。この「首猫背」を持っている場合、目の疲れ、特に目の奥が痛いという症状が現れる事があります。いつも目の奥がじ〜んと痛くて目薬をさしてもさしても症状が緩和しない方、もしかして「首猫背」の影響を受けているかもしれません。
●猫背と目の疲れの関係
ではなぜ「首猫背」だと目の奥の痛みや疲れに繋がるのでしょうか。私たちの背骨の中を通っているもの、それが神経です。脳からの指令を筋肉や内蔵に伝えたり、逆に痛みを脳に伝えたりする神経は人間にとって大変大切なもの、だから背骨という硬い骨に守られているのですね。では考えてみてください。もしこの神経が脳から各機能(ここでは視神経)にいく間になんらかの刺激を受けたとしたら?「首猫背」は本来前側にゆるやかにそっている首のカーブが、後ろ側にそっている状態ですから、その時点で神経が圧迫されたり、なんらかいらぬ刺激をうけていてもおかしくないのです。つまり、神経が刺激をうけて「目の奥が痛い」という信号を脳に送ってしまうこともあるということです。それではいくら目薬をさしても良くはなりません。神経が信号を脳に出し続けているのですから。
●でもパソコンは手放せないという方に。
そんな理論は分かっても、実際の生活の中で「首猫背」を直すことは「姿勢を良くしましょう」ということだけではなかなか難しいことです。パソコンやスマフォは手放せないし、そもそも姿勢の良くする方法も分からない。そんなあなたにお勧めするのは、その環境を整える事。以下の2つのポイントをまずはやってみてください。
・座った時に机ギリギリまでイスを引く。お腹があたってオッケー
・パソコンのディスプレイの上面が目線の高さに成るように調整する。
ノートパソコンをお使いの方は、ディスプレイを高くして、キーボードは別売りを使うというのが良いですね。こういう環境つくりが目の疲れだけではなく、肩こりや腰痛の解消につながります。