正論で戦ってきた人ほど、本音で振る舞える相手が減っていく

本日は、真面目で誠実な人が陥りやすい現象についての話をお届けします。

仕事で結果を出す。
責任を引き受ける。
間違いを正す。

その積み重ねの中で、
あなたの言葉はどんどん研ぎ澄まされていったはずです。

無駄がない。
分かりやすい。
曖昧さがない。

それは強さです。

短い時間で判断し、正しい答えを出すことを求められる場面に応えてきた。

それは間違いなく、あなたの実力です。

そして強くなっていく自分に自信も誇りも生まれていったのではないでしょうか。


◆強さと同時に、生まれるもの

でも同時に、少しずつ周りと自分の間に距離も生まれていきます。

周りは、あなたに「正しい答え」を求めるようになり、

「この人が言うなら間違いない」
「頼りになる」

そう頼られるようになり、正解を出してくれる人と見られるようになります。

それは信頼でもありますが、同時にプレッシャーでもあるはずです。

しかし、誠実で真面目であるからこそ、その期待に応えようとしてさらに言葉は鋭くなる

甘さがなくなる。
曖昧さがなくなる。
弱さを見せなくなる。

やがてあなたは、「判断を下せる人」として扱われるようになる。

そして気づけば、

正解がわからないのに正解を出さなければいけない状況に疲れ、正解を出さないといけないというプレッシャーに葛藤し、ついには本音で振る舞える相手が減っているはずです。


◆強いままでいると、孤立する?

頼りにされているから、自分が崩れたら周りが崩れる気がする。

ここで弱さを見せたら、正解が出せないと弱音を吐いたら、裏切ることになる気がする。

だから強くあり続ける

あなたが強くあれば、確かに崩れません。
でもその代わり、
孤立していく

これは、とてもよくある話です。

私自身、会社員時代に初めてリーダーを任されたとき、
「リーダーとは強くあるものだ」「導き、道を察し示すものだ」「部下よりも聡明で尊敬されなければならない」と思っていました。

正論を言う。
迷いを見せない。
常に正しい判断をする。

でも、正論で押し切るほど、人は離れていく

頼られているのに、どこか孤独。

外からは余裕に見えても、内側では常に揺れている


◆強さと孤立は、イコールではない

ここで一つ、考えてみてほしいのです。

「強いままでいること」と「孤立すること」を、同じものにしていませんか。

リーダーは孤独だ。
強い人は一人で立つものだ。

そんなイメージが、
どこかにありませんか。

でも本来、
強さと孤立はイコールではありません

強くあるために、鎧を厚くしているだけかもしれない。

その鎧が、本音を外に出にくくしているだけかもしれない。


◆鎧は、体に出る

鎧は、体に出ます

胸を張っている。
姿勢はいい。
歩きも颯爽としている。

かっこいい。
堂々としている。

でも、呼吸が浅い。
目線がまっすぐすぎて、周りを見ていない。
歩きが速すぎる。
筋肉が固い。

体は、正直です。

私は歩きを扱っていますが、歩きは今の立ち位置を明確に表します。

あなたが
孤立しているのか、自立しているのか。


◆孤立と自立は、まったく違う

孤立とは、誰とも深くつながれていない状態

Aさんに少し相談し、
Bさんに少し相談し、
でも本音では話せない。

答えがバラバラで、結局また自分で判断しなければならない。

自立とは、依存先を持っている状態。

この話はこの人に。この悩みはこの人に。

深く、選んでつながれる状態。

一人で立っているように見えて、
実はつながっている。

これが自立です。


◆今、あなたはどちらでしょうか

もし、本音で振る舞える相手が減っていると感じているなら。

それは弱さではありません。

立ち位置を見つめ直すタイミングです。

正論で戦ってきた人ほど、周りが敵に見えることがあります

でも、本音で振る舞える場は、もう一度つくることができます。

派手な変化はいりません。
新しい学びを増やす必要もありません。

まずは、

立ち止まること。
呼吸を取り戻すこと。
鎧を一枚、薄くすること

そこからです。


◆強いままで、孤立しない

強さを手放す必要はありません。

ただ、強さと孤立をイコールにしないこと。

鎧を少しだけ緩めること

それだけで、立ち位置は変わります。

今日の話が、あなたが強いままで孤立しないための小さなきっかけになれば嬉しく思います。


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