安全衛生・働く人の健康づくり

姿勢・歩き方の専門家として、企業や団体の安全大会、社内研修などで、転倒・腰痛予防、働く人の健康づくりをお伝えしています。

転倒予防は、筋力だけの問題ではありません。

◆職場の転倒予防

転倒予防というと、まず「脚の筋肉を鍛えよう」という話になりがちですが、実際に転びそうになる場面を考えると、それだけではないんですよね。

何もないところでつまずく。
階段を下りるときに、脚がもつれる。
階段が思った場所になくて、つまずきそうになる。
思いがけず人が近くにいて、ぶつかる。

こうした場面では、筋肉や関節だけでなく、集中力や空間認識能力などの認知機能も使っています。

つまり、転倒ひとつとっても、筋肉だとか姿勢だとか、そんなひとつの要素だけで捉えるとうまくいきません。

そして、転倒予防は「転ばないこと」だけではありません。
もし転んだときにも、大きなけがにつながりにくい身体であること。そのためには、骨の健康も欠かせません。

筋肉、認知機能、骨、そして普段の身体の使い方。

私は転倒予防を、そんなふうに少し広く見ています。

研修では、実際に身体を動かす時間を多く取ります。

ペアやグループになり、立ったり歩いたりしながら、自分や相手の身体の使い方を見ていきます。

ただ動くだけではなく、

なぜ、そうなるのか。
なぜ、そうするのか。

その理由も知りながら進めると、ただ真似をするのとは身体の見方が変わってきます。

歩くとき、どこを見ているのか。
どちらの脚に体重をかけやすいのか。
方向を変えるとき、身体をどう使っているのか。

実際にやってみると、「自分では気づいていなかった」ということがけっこうあります。

高年齢労働者の転倒予防についても、年齢だけで「危ない」と考えるのではなく、今の身体を知り、その身体でどう動くと安全なのかを実際に体感しておくことが、その後の現場での動きにもつながります。

◆腰痛予防・身体への負担を減らす

転倒予防とともに欠かせないのが腰痛です。

腰痛は歩き方に影響し、歩き方は転倒に影響します。

だから転倒だけでも、腰痛だけでもなく、あわせて考えていく必要があるのです。

重い荷物を持った瞬間に起きたぎっくり腰も、その瞬間だけで起きたとは限りません。
ふだんの身体の使い方の癖や負担の積み重ねが、背景にあることもあります。

仕事の中には、知らないうちに身体へ力が入りやすい場面があります。

「胸を張って、正しい姿勢を」
「ちょっと頑張らないと」
「初めての職場だから」

このような力みも、そうです。

どこに力が入りすぎているのか、どうすればもう少し楽に動けるのか。

毎日の仕事で実際に使える身体の使い方を、一緒に動きながら確認します。

◆研修で大切にしていること

認知症予防を目的として共同開発された「だんだんダンス」で、私は振付と身体の動きの開発を担当しました。

認知症予防というと、脳トレなどを思い浮かべる方も多いかもしれません。

開発で考えていたのは、認知症予防や介護予防に必要な要素を、どうしたら「体操」ではなく、楽しく続けられる動きにできるかということでした。

そして何より、

・ふだんの生活にもつながる動きであること
・覚えやすく、続けやすいこと
・身体の状態に合わせて参加できること
・自然に身体が動くこと
・「やってみたい」と思えること

を大切にしてきました。

椅子や車椅子を使う方も一緒に楽しめるようにする。
身体に必要なことを、頑張って「やらされる」のではなく、楽しく動いているうちに、自然とできている。

そのために、どんな動きなら自然と身体が動くのか。
どんな声かけなら笑顔になるのか。
どんなときに「もう一回やってみよう」と思ってもらえるのか。

各地の現場やイベントで実際に見ながら、動きや伝え方を考えてきました。

そうした経験が、今の転倒予防や安全衛生の研修にも生きています。

◆参加された方の声

「話を聞くだけでなく実際に体を使い楽しみながらあっと言う間の時間でした。」

「楽しく、覚えやすく、丁寧で、期待以上でした。続けて出来そうな動作が沢山あって、友達にも伝えています。」

「最後のウォーキングでは一人ひとりに的確なアドバイスを頂き感激しました。たくさんの方に受けて頂きたい講座でした。ありがとうございました。」

◆関連する取り組み

SAFEコンソーシアム 加盟メンバー

◆安全に働き続けられる毎日を

転倒や腰痛は、職場の中でだけ起こるものではありません。

歩く。立つ。振り向く。荷物を持つ。

ふだんの生活の中にある動きだからこそ、「ちょっとつまずいただけ」「いつもの腰痛だから」と軽く見られやすいものでもあります。

だからこそ、安全衛生を、職場の事故が起きないためだけのものにはしたくありません。

自分の身体を知る。

少し楽に動けるようになる。

年齢を重ねても、その身体で安全に働き続けられる。

そんな毎日をつくることも、安全衛生のひとつだと考えています。

働く人が、自分の身体を大切にしながら仕事を続けられる職場を、企業や団体のみなさんと一緒につくっていきたいと思います。

◆こんなテーマでご相談いただけます

・職場の転倒予防
・腰痛予防、身体への負担を減らす身体の使い方
・高年齢労働者の安全と健康
・骨の健康、転倒・骨折予防
・姿勢・歩き方、身体の使い方
・働く人の健康づくり

安全大会、社内研修、健康づくりイベントなど、参加される方の年齢や職場の課題に合わせて内容を組み立てています。

「転倒予防をテーマにしたいけれど、どんな内容がいいだろう」
「腰痛も転倒も気になっている」
「年齢層の幅広い社員が一緒に参加できるものにしたい」

そんな段階からでもご相談いただけます。

安全大会や社内研修、働く人の健康づくりについて、お問い合わせフォームからご相談ください。

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